閑田 冗 詩集

閑田 冗 詩集

一人

一人

 

誰かを傷つけることもなく

誰かに傷つけられることもない

一人なら

 

悶え 苦しみ 怯え

迷い 悩み 泣いて

そんな姿を誰かに見られることもない

一人なら

 

恨みも

妬みも

憎しみも

ストレスも

そのうち時間が解決してくれる

一人なら

 

愛されていたのだろうか

必要とされていたのだろうか

死んだら気づいてくれたのだろうか

誰かに

 

今日も独り言を言うしかない

一人なら